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2012年5月21日〜2012年5月27日放送
制作局 静岡放送 ラジオ局編成制作部 羽下剛
サブタイトル 音の出る円盤 プロパノータの調べ
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 サッカーの街として知られる静岡県藤枝市。

そこに住む男性が、世界的に珍しい「プロパノータ」という楽器を作っています。なぜ珍しいのか・・・それはプロパンガスのボンベを加工して作っている打楽器だからです。

 名前はプロパンガスの「プロパ」と、スペイン語で音を意味する「ノータ」を合わせた造語で、楽器の製作者・菅井肇さんが名付けました。
音はガスボンベと思えない澄んだ優しい音色を奏でます。
別名「音の出る円盤」。

 元々花火師だった菅井さんが、偶然、花火の打ち上げ会場で目にしたガスボンベを再利用し、ひたすら楽器作りを続けています。
「まだまだこれからの楽器です」と、控えめに夢を語る菅井さん。

 菅井さんの楽器に対する思い、そして楽器そのものの魅力を感じていただけたら・・・と思います。





2012年5月14日〜2012年5月20日放送
制作局 山口放送 ラジオ制作部 大谷陽子
サブタイトル 心を紡ぐ 糸車
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・


綿から糸を紡ぎ、その糸で機を織る・・・。
今では、絵本の世界や伝統工芸などでしか見られなくなってきたことを、日々の生活の一部としてされている方がいます。

山口市の関よしみさん(77)です。一連の行程を拝見して、いかに手がかかる作業かとあらためて実感すると同時に、その糸の元の姿を見てさらに驚きました。糸の元は、タンスの中に眠っている布団です。

 50年前、関さんが26才で結婚したときに、関さんの母親が嫁入り道具として持たせてくれたものです。当時は、嫁入り道具と言えば布団で、各家庭の母親が手作りしていたそうです。それも、1人分が敷布団2枚と掛布団2枚の計4枚、夫婦用と来客用の4人分で、計16枚も。
 物の少ない時代に母親が苦心して作ってくれた布団を、使わなくなったからといってタンスの中に眠らせておくのはもったいない。捨てて燃やされてしまうなんて、もってのほか!そう思っていた関さんが出会ったのが、糸車だったのです。

母親の想いが詰まった布団は、糸となり、布となり、関さんの手で長女・己珠恵さんにピッタリのシャツに仕立てられます。これまで20年で、14枚の布団が200枚以上のシャツに生まれ変わりました。残る布団は、あと2枚。関さんは、母の想いを穏やかな時間の中で紡ぎます。



2012年5月07日〜2012年5月13日放送
制作局 秋田放送 ラジオ制作部 佐々木偉性
サブタイトル 八幡平 秋田の春
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 長い冬を追え春に向かう秋田八幡平の自然の音。
 自然界の変化にも変わらず春を目指す八幡平。
 雪解けや春を感じさせる生き物達の息吹き。

 いつも通りの序列。

 自然の力の享受 生かされている実感


(取材)
 今年は覆うy機で春への移行が遅れています。
しかし常年以上のスピードで雪解けが進んでいます。
災害等の影響も見当たらず、いつもの序列で八幡平は春に向かっていました。



2012年4月30日〜2012年5月06日放送
制作局 琉球放送 ラジオ制作 真壁貴子
サブタイトル おばあちゃんのファムレウタ
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・

 

 3年前、沖縄のわらべ歌の取材を進める中で、本部町具志堅に住む当時97歳の桃原カマダさんと大村ウシさんの2人のおばあちゃんに出会いました。
その時、お手玉を始め昔の遊び唄をたくさん教えてもらったのですが、中でも、冒頭の♪我が抱ち抱ち〜♪という子守唄を楽しそうに唄う2人のおばあちゃんの姿が印象的でした。


 案内してくれたNPO法人「うてぃーらみや」の田中美也子さんに、歌の内容を尋ねると、

♪私があなたを抱いて育てたら、将来はお金持ちのお嫁さんになるでしょうね。綺麗な草履を履く生活をしなさい。そして私が訪ねてきたら美味しい茶菓子でもてなしてね♪

との解説。
なんともプラス志向な内容ではないですか!以来この曲はずっと頭の片隅にありました。

 今年に入り、2人のおばあちゃんが無事100歳を迎えたという話を聞き「200歳のデュエットを残しておかなくては・・・」という思いから今回の番組制作となりました。

 取材を通して気づかされたのは、沖縄のアネ制度の素晴らしさ。子守のお姉さんたちは、誇り高く子育てをし、ファムレウタの中に、明るい未来を込めたのです。

 田中さんは、おばあちゃんの子守唄(ファムレウタ)」は、赤ちゃんが安心して眠れる繭のゆりかごだと言います。その繭から次世代へとつながる命の縦糸を、番組を通して伝えたい・・・そんな願いを込めて制作しました。



2012年4月23日〜2012年4月29日放送
制作局 中国放送 ラジオ制作部 増井威司
サブタイトル 思い出が蘇る 小さな島の 時計屋さん
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・

 

瀬戸内海の小さな島、大崎下島に140年以上も前から続く日本で最も古いと言われている時計店「新光時計店」があります。

この時計店を守っているのは、4代目の松浦恵一さん。
松浦さんは、直せない時計はないという、ウワサがウワサを呼び日本中から修理の依頼が殺到する腕利きの時計職人です。
持ち主が、どの業者でも(海外でも)無理です、といわれ、最後の望みとして委ねた時計。それを見事に直し甦らせる。まるで止まった心臓を動かす時計のお医者さんです。

使い捨ての時代に、壊れた時計が届く小さな時計店を紹介しながら、物を大切にしようという気持ちと、時計への温い思い出を伝えます。




2012年4月16日〜2012年4月22日放送
制作局 熊本放送 ラジオ制作部 宮川理佳
サブタイトル ある船頭の舟唄
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 熊本県南部の人吉・球磨地方を流れる急流・球磨川。

この川では観光下りが有名ですが、そのさらに上流の、流れが穏やかな場所では「梅花の渡し」という遊覧舟が季節限定で運行します。
その木造舟の櫓を握るのが段村憲一さん、65歳です。

 段村さんは民謡や舟唄を唄い、いまやその唄声は名物です。
どうして唄声が乗客の心を打つのか?
その答えは段村さんが「梅花の渡し」の船頭になるまでの半生にありました。

 取材をした日は風が強く、出発する際に何度も舟が押し流されました。それでも段村さんは「こりゃぁ無理だあ」と淡々とした口調ではにかみ、乗客を楽しませていました。段村さんの息づかい、唄声を聴いて、「梅花の渡し」の舟旅を味わっていただけたら・・・と思います。




2012年4月09日〜2012年4月15日放送
制作局 茨城放送 業務局 編成制作部 斎藤 佳子
サブタイトル つむぎニューウェーブ〜結城紬を受け継ぐ人々〜
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 結城紬の歴史はなんと2000年前にさかのぼる。
大島紬などに比べ地味な印象が強いが、伝統の手仕事にこだわる結城紬を地元の放送局としてなんとか応援できないかと日頃から考えていた。
「録音風物誌」の趣旨に照らして、「結城紬」はふさわしい取材対象と感じたが、結果的に、音の使い方は単調になってしまい、また、インタビューも中途半端になってしまったと反省している。

 番組では、茨城県が行っている結城紬の機織りの後継者育成事業で研修し、現在はその指導者となっている渡辺直子さんと、反物を作る「機屋」の跡取り、岩田大蔵さんの2人に話を聞いた。

渡辺さんも岩田さんも、結城紬をもっと広めたいと日々格闘している。手仕事を受け継ぐ人々に共通の悩みかもしれない。茨城県の担当者は後継者を育成し、雇用につなげることが重要と強調している。伝統工芸品の良さは多くの人が認めるところではあるが、時代の変化にあわせて産業として自立させていくことはとても難しい。そのあたりを番組でもっと伝えたかった。




2012年4月02日〜2012年4月08日放送
制作局  青森放送 ラジオ局ラジオ編成制作部 夏目浩光
サブタイトル 平和の光
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 青森県鶴田町は人口1万4000人程の町。ここには髪の毛の少ない人たちで世の中を明るく照らしていこうと「ツル多はげます会」があります。

 平成元年に結成され今年で24年目。毎年、2月22日をツルツルの日と制定して新春例会を開いています。
呼び物はひもをつけた吸盤を互いの頭に貼り付けて引きあって相手の吸盤をはずしたら勝ちという吸盤綱引き大会です。

 とにかく笑いの絶えない会場の模様を録音風物誌としてお届けします。



2012年3月26日〜2012年4月01日放送
制作局 南日本放送 ラジオ制作部 七枝 大典
サブタイトル 響け!ゴッタンの音色
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 南九州に古くから伝わる弦楽器「ゴッタン」。
総杉枝造りで三本の弦を撥を使わず演奏します。見た目や大きさが三味線に似ていることから「箱三味線」とも。

 以前は「各家庭に一本はあった」というぐらい身近な楽器だったそうですが、最近では殆ど見かけることはありません。

 鹿児島県薩摩川内市の西、およそ40kmの沖合いにある「甑(こしき)島」、ここの上甑・里集落に住むヤマシタケンタ(山下賢太)さんは、2010年に島から消えていく「ゴッタン」を使って地域の風土を取り戻そうと決意します。

 なぜゴッタンにこだわるのか?

 県内でも殆ど演奏されることになり「ゴッタン」のメロディにのせて紹介します。



2012年3月19日〜2012年3月25日放送
制作局 IBC岩手放送 編成局ラジオ放送部 照井 達也
サブタイトル 渓谷に響くげいびの舟唄
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・

 

 岩手県一関市にある日本百景の一つ、猊鼻渓舟下り。

 竿1本の手漕ぎ舟で、行きは船頭による猊鼻渓の案内を、帰りは舟歌を聞きながら景色を堪能します。
冬の期間は、こたつ舟が登場し、雪景色の中の川下りは、まるで別世界に来たような幻想的な雰囲気です。

 猊鼻渓にいつ訪れても、船頭と客との和やかなやり取りがあり、
乗り合わせた見知らぬお客同士、ほのぼのとした会話があります。
また、ここを訪れた人から、忘れ得ぬ思い出になったとの「ありがとう」のメッセージが寄せられています。

 なぜ、色んな思いを寄せた、感謝の便りが届くのか。
その背景には、一期一会の出会いを大切にする船頭たちの思いがありました。
今回は、船頭歴44年の小原松男さんと、今年、船頭歴10年を迎え、唯一の女性船頭で、ママさん船頭でもある、千葉美幸さんにお話を伺っています。



2012年3月12日〜2012年3月18日放送
制作局 山陰放送 ラジオ総局 板井文昭
サブタイトル 川が育む”筒描藍染 糊落とし”
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 自然に恵まれた山陰地方、”用の美” 美しいものを暮らしの中に取り入れる人々の心ばえが、島根県出雲地方の人には今もある。

 出雲市街地を流れる高瀬川で行われている、季節を問わず、また手間も惜しまない筒描藍染の糊おとし作業が、作品に独特な風合いをもたらします。

 いまや出雲地方で一軒だけとなった染物工房の前を流れる川での作業を中心に、筒描藍染の最後の工程(糊おとし)匠の技を紹介します。





2012年3月05日〜2012年3月11日放送
制作局 ラジオ沖縄 制作報道部 阿利貴子
サブタイトル 沖縄(うちなー)のデュエット定番曲・二見情話
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 沖縄では正月が明けると北から桜が咲く。


 その桜を愛でながら地域々々の民謡大会が盛んであるということをPRしたかった。
毎年外国人が出場して盛り上がるのに、今年はいなかったのが残念だった。

 この曲は県外から赴任してきたサラリーマンが最初に覚える曲である。よって練習という名目でスナックに通い、ママさんと出場しているおじさまも数人いたが、ON-AIRでは使えなかった。




2012年2月27日〜2012年3月04日放送
制作局 北日本放送 報道制作局 報道制作部(ラジオ)熊野智元
サブタイトル 先輩の教え
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 富山県の東部にある魚津水族館。来年創立100周年を迎える、日本海側で最も古い水族館です。

 飼育員の木村知晴さんは昨年の春大学を卒業し、故郷の三重県から、この魚津水族館に就職しました。そして先輩飼育員の福島千鶴さんもまた6年前に、故郷の大阪からこの魚津水族館に就職しました。
2人は、どの飼育員よりもこの水族館での社歴の長い大先輩と一緒に仕事をしています。

 その先輩との仕事の中で、木村さんが教えられること、そして福島さんが学んだことは?
記録的な大雪の富山で、大先輩と若い飼育員2人の交流を追いました。

 ※水族館の取材は心が安らぎました。小学校以来久しぶりの魚津水族館。しばし浮世を忘れました・・・。




2012年2月20日〜2012年2月26日放送
制作局 山形放送 報道制作局制作部 門田 和弘
サブタイトル 雪国〜グラスの中の花咲かじいさん〜
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 雪国というカクテルがあります。日本では漢字で 雪国。海外のカクテルブックには Yukiguni  と紹介される世界スタンダードカクテルの一つです。

 この雪国を創作したのが山形県酒田市に住む井山計一さん。
背筋をピンと伸ばしスナップをきかせリズミカルにシェーカーを振る姿はとても86才の男性には見えません。
最近はこの雪国の生みの親が今なお健在だと知り、全国のバーテンダーや雪国ファンが本家雪国を求め酒田の地を訪れます。

 冬に飲む1杯は「春を待つ喜び」・・・。
 夏に飲む1杯は「涼やかな」気分になれます。

 井山さんとは15年来のお付き合いをさせて頂いています。
去年暮れ、電話で話をしていた時「いつまで作れるのかなー」と井山さん。その言葉を聞き、久し振りに雪国を飲みたくなりました。
取材に出掛けた日は大荒れ。ホワイトアウト状態の山岳道を通り抜け4時間。着いた酒田は海がゴーゴーうなっていました。その吹雪の酒田の夜に出された雪国の1杯は忘れられません。

 三角グラスに沈む「春を待つミントチェリー」
そのグリーンの輝きは本当にきれいです。

 酒田の冬〜春の情緒を1杯のカクテルの世界に描いた芸術作品「雪国」を、ラジオの音の世界で楽しんで頂ければと思います。





2012年2月13日〜2012年2月19日放送
制作局 大分放送 ラジオ局ラジオ制作部 宮本武典
サブタイトル 永遠(とわ)に響け!豊後大友宗麟鉄砲隊
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 大友宗麟の生きた時代を再現したい」と平成18年、大分市に豊後大友宗麟鉄砲隊が結成された。その鉄砲隊の副隊長を務めるのが、大分市役所に勤務する秦弘文さん、58歳。

 秦さんは、江戸時代中期に製造された火縄銃をはじめ、家に5丁の火縄銃を所持するほどの鉄砲好き。その火縄銃の歴史や迫力、そして魅力について語っていただいた。
秦さんにインタビューをすると、お話が大変好きな方で、大分の歴史についても昔の地図や大分市史を広げて説明をしてくれるほどだった。  
 秦さんは、鉄砲隊の中で、重さ20Kgもある大きな火縄銃を担当している。また演武を行うときには、重さ10Kgある甲冑を着ているため、演武を行うステージまでの移動が大変だというお話もしていただいた。鉄砲隊の副隊長としてボランティアで活動し続ける秦さんの思いを、豊後大友宗麟鉄砲隊の火縄銃の号音とともに送る。



2012年2月06日〜2012年2月12日放送
制作局 高知放送 ラジオセンター 中嶋淳介
サブタイトル 水浴びせ 年始に悲鳴 上げにけり
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・

 

 高知県大月町古満目(こまめ)地区で毎年1月2日に行われる「水浴びせ」。

 350年ほど前、地区で大火事があったことをきっかけに防火の願いを込めて始まったとされている。地区の若者(10代〜40代まで)が浴衣を着て、春日神社の石段下に正座。石段上に整列した長老らが「ひよこ(ひよけ)節」を歌い終えた後、バケツに入った海水を頭からかけると、若者達は「うぉー」と絶叫しながら必死に寒さに耐える。

 水浴びせは場所を変えて計4回行われ、約80杯分の冷水が若者達に浴びせられることになる。地区では長老らから若者たちに、男の心意気を伝える行事ともされている。過疎高齢化が進むなか、長老達は地区外の若者にも参加を呼びかけ、伝統の灯を消さないように守り続けている。

 地区長で長老の一人でもある中野きよみつさん(68)の姿を通して、高知県一サディスティックな行事に込められた思いを描く。参加者のさけび声を迫力あり音で録音するため、かなり接近していたところ、水浴びせの冷水を2回頭からかぶり、翌日、熱が出ました。





2012年1月30日〜2012年2月05日放送
制作局  京都放送 ラジオ制作 永田和美
サブタイトル 文化をつなぐ〜番匠が伝える京の文化〜
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 正月2日、午前十時。
京都市右京区にある広隆寺で雅楽の演奏と共に、きやりうたが響き渡ります。番匠と呼ばれる大工達が昔から行っていた番匠儀式の一つ「釿始め」が行われます。

 正月の仕事はじめとして一年の安全を祈願する儀式です。普段の動作を美しい所作に変えて厳かに行われます。
その中で歌われるのが、“きやり音頭”と呼ばれる大工達の労働歌。仕事をする際の懸け声が次第に歌になったもので、仕事の内容によって様々な種類があります。かつてはあちこちで歌われていたきやり音頭ですが、現在旋律として残っているものは番匠保存会が残している音頭を除いてありません。
 
 音頭や釿始めなど昔から伝わってきた伝統を変えることなくしっかりと伝えていきたいと語る番匠保存会会長の木村忠紀さん。ご自身もこの道45年の大工です。大工の世界でも技術の伝承は行われています。例えば、丸い柱を作るとき。今では簡単にローターなどを使って加工できます。けれど基本は丸いものを作るときも一度8角形にして、必要な加工を行ってからその角を32,64角形と角を増やし丸にしていくんだとか。

 こうした技術を最近は伝承されないままの人も多いそうですが、それでも木村さんは自分の師匠から教えられ、弟子へと伝えていきたいとおっしゃっていました。
こうした技術や伝統といった軸となるものは変えることなく伝えていきながら、次にすることは文化を創ること。伝統の上に文化があり、その文化は発展していくもの、という考えをお持ちで、その目には強い意志を感じました。




2012年1月23日〜2012年1月29日放送
制作局  南海放送 ラジオ業務部 日野 聡
サブタイトル 魚屋かあちゃん
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・

 

 71歳の現役漁師 田川ヨシ子さんを中心に高齢化が進む松山市三津地区の生活をとりあげた。

三津浜という地域はかつて松山への海の玄関として商業が盛んで、瀬戸内海に面していることから漁業の街でもあった。
今では地区の中心であった商店街も閑散とし、漁師も高齢化が進んでいる。そうした中、72歳と七拾壱歳の漁師夫婦がいると聞き取材を始めた。

 昨年暮から取材を始め、30時間以上船の上で過ごす漁の様子も収録できればと考えていたが、夫の田川一夫さんが心臓の手術を行ったため当分両に出られず、収録はかなわなかった。
そこで田川ヨシ子さんに的を絞り、小さな魚屋とそこを訪れる人たちの様子を中心に構成した。

 1月11日(水)に田川夫妻は今年はじめての漁に出る予定である(1/10現在)



2012年1月16日〜2012年1月22日放送
制作局  東海ラジオ放送 報道部 下岡陽子
サブタイトル 電車でおでん、始めました
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 愛知県豊橋市を走るユニークな路面電車、車内でおでんが食べられる「おでんしゃ」を通じて、路面電車の魅力と地元の人たちの思いを伝えます。


 豊橋市で5年前に始まった「おでんしゃ」は、電車の中で熱々のおでん・おつまみ・お酒・ビールが楽しめる「走る屋台」です。
会社の忘・新年会での貸切や観光客などに大人気で、予約がとれない状況が続いています。

 かつては全国各地で、気軽な市民の足として親しまれてきた路面電車。全盛期の昭和30〜40年代には全国67都市で運行されていましたが車社会の進展に伴い、その数は減少の一途をたどってきました。東海地方でも、現在豊橋に唯一の路面電車が残るのみです。

 しかし近年、環境保護や高齢化などの観点から、街中を気軽に移動できる路面電車が見直されています。豊橋では、市民団体からの寄付で次世代型車両が導入されたり、市をあげて路面電車を中心とした街づくりを進めるなど、路面電車を守っていこうという動きが強まっています。おでんしゃのようなユニークな企画電車を走らせることもその一環です。

 企画電車をきっかけに、地元の人にも外部の人にも、もっと路面電車の良さを知ってもらい、減少傾向にある利用者の増加に繋げたい。
おでんしゃにはそんな思いが込められています。最初の年22便だったおでんしゃの運行本数は、今年133便まで増えています

 
取材にあたっては、おでんしゃで宴会を行った名古屋の企業の方々と「とよはし市電を愛する会」の皆さんにご協力いただきました。
おでんしゃに同乗し、その暖かみと楽しさ、街中を行く路面電車の独特の風情を体感することができました。

 昔懐かしい市電の音、お客さんの楽しい笑い声に、市民によって作られた「豊橋市電唱歌」も交えながら、愛され続ける路面電車の魅力を伝えます。




2012年1月9日〜2012年1月15日放送
制作局  北海道放送 伊藤嘉章
サブタイトル 今日も時計台の鐘がなる
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 今回の番組を通して、札幌市時計台が持つ本当の意味を少しでも知っていただき「がっかり」名所なんかじゃないことを理解いただければ幸いです。そうなれば吹雪の中の取材も報われます。

 ちなみに時計台の「振り子」は立ち入りを禁止されている、下村さんしか入れない場所にあり、普段人の目に触れることも音を聴くこともできません。最初は取材許可が出なかったのですが、なんとか特別に許可をいただきました。

 あの音を聴いていただけただけでも、今回取材した意味があると思います。でも実際の音は録音したモノとまた違った響きを持っています。





2012年1月2日〜2012年1月8日放送
制作局  山梨放送 放送本部ラジオ制作部 若尾佳那
サブタイトル 受け継ぐ魂〜紙芝居師2代目〜
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・


 街頭紙芝居師・小倉功(60)さん。
紙芝居は戦後、団塊の世代に楽しみと夢を与えてくれた小さな劇場でした。いまではそれを語り聴かせてくれるのは、山梨県内にたった一人しかいません。

 実は、小倉さんは街頭紙芝居師の2代目。父親の定良さんは、昭和27年に行われた第1回紙芝居大会で優勝した紙芝居の名人で、88歳の米寿の誕生日までの66年間毎日街頭に立ち続けました。父親が亡くなってから、小倉さんはその意志を受け継ぎ、週末と祝日だけ、公園で紙芝居を始めました

 父親の後を継いでまで紙芝居を続ける理由はどこにあるのか?
紙芝居の名人・父親についてはどう思っているのか?
子どもたちの反応は?
甲州弁にこだわるのはなぜ?

 2011年11月に定年退職を迎え、新たな決意と共に2代目紙芝居師として生きる小倉さんの素顔に迫ります!



2011年12月26日〜2012年1月1日放送
制作局  RKB毎日放送 ラジオ編成制作部 寺井 到
サブタイトル ほら貝は古代の携帯電話!?英彦山に響く音色
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 日本3大修験山のひとつ、英彦山。古来からこの霊峰には
山伏の吹くほら貝の音色がこだましてきました。
そのほら貝の音に意味があることをご存知でしたか?

 番組では神聖な場所に入るときや行列止まれの意味を持つ
音色をご紹介しながら、観光ガイドボランティアをきっかけに
ほら貝の神聖な音色に魅せられた男性を追いかけます。




2011年12月19日〜2011年12月25日放送
制作局  ラジオ関西 報道制作部 国広正夫
サブタイトル だっせのおっちゃんは米寿の紙芝居師
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 兵庫県明石市に住む深尾治郎さん88才が紙芝居を始めたのは、今から50年以上も前の30才代の頃で、娯楽の少なかった時代から子ども達を楽しませてきました。

 深尾さんはそれ以前は行商の仕事をしていて「アサリだっせー(〜ですよ)」などと声をかけていたことから「だっせのおっちゃん」と呼ばれるようになりました。

 今では年令的に西隣の播磨町の図書館で、月に一度だけの出演となり、耳の遠くなった深尾さんへのインタビューは大変でしたが、「自分の紙芝居は拍子木でなく太鼓を使い、歌も披露するのが売り」と胸を張る深尾さんに”引退”の気持ちはないようです。




2011年12月12日〜2011年12月18日放送
制作局  文化放送 報道スポーツセンター 関根英生
サブタイトル 街と人をつなぐ発車メロディ
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 駅の発車メロディを「ご当地ソング」に変更し、地域密着を図る取り組みは既にお馴染みとなった。

都心の巨大なベッドタウンである埼玉県所沢市でも、議会で所沢駅に新たなご当地発車メロディを導入しようという動きがある。所沢は都心へのアクセスが良く、澄むのに適した環境となっているが反面、新たに引っ越してきた人が多く、街の印象が内外に関わらず薄くなってしまっている。

 どのような発車メロディを採用すれば、地元の人に定着するのか?
市民の声を聞き、所沢に相応しいメロディを導入することで、地元に対する愛着を増幅させるための取り組みを取材し、街に新たな風物誌が生まれる可能性を追う。

 発車メロディの取り組みに関しては賛成の人が多いが、実際に流すとなると局をパッと思いつかない人がほとんどだった。
これから所沢という地域に定着するご当地ソングが現れてくることを願う。



2011年12月05日〜2011年12月11日放送
制作局  信越放送 ラジオ局 編成制作部 西沢 修
サブタイトル 師匠は先生! 子ども寄席
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 日本人はもともと「笑い」を愛する国民であると、何かで読んだことがあります。それは滑稽本や風刺画などに見られる江戸文化にも結実していますが、落語もまた間違いなくその代表の1つでしょう(幸いこうした話芸はラジオとも大変相性の良いものです)。

 そんな日本の伝統文化である落語を、赴任先の小学校で子どもに伝えている先生が長野市にいらっしゃいます。
アマチュア落語家・快楽亭狂志こと、中村雅則先生。(参考までに、教師である中村先生に“狂志”と命名されたのは快楽亭ブラックさん。過日逝去された立川談志師匠ともエピソードの深い噺家さんです )

 個人的には、久しぶりに録音風物誌の制作を担当しました。
「あの街・この街の話題を…」という番組コンセプトを考えるたびに、「今の世の中に必要なもの・呼び起こしたい感情や聞いてほしい音は何だろうか…」とクギンするのですが、「2011年」は私たちの誰もが明るい前向きな気分に飢えたまま年末を迎えました。
 
そんなご時世だからこそ、今回の制作ローテーションを迎えて、「ここ長野の街に、落語を通じて子どもの感性を育み、地域に笑いをもたらしている1人の先生がいるのです!」ということを 皆さんにもお伝えしたいと思った次第です。




2011年11月28日〜2011年12月04日放送
制作局  四国放送 ラジオ編成制作部 新谷雅彦
サブタイトル 交響曲第九番 国内初演の地から歌い継がれる歓喜の歌〜
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 年末の風物詩として広く親しまれているベートーヴェンの第九交響曲。第九が日本で初めて演奏されたのは、1918年6月1日のことで、徳島県鳴門市の板東俘虜収容所で第一次世界大戦で捕虜となったドイツ兵により、全曲演奏されました。

 この日を記念して鳴門市では、毎年6月に第九演奏会を行っています。ことしの演奏会は東日本大震災の発生を受けて、被災地の復興を願う思いを込めて歓喜の歌が熱唱されました。

 日本の第九のふるさととして親しまれているなるとの第九演奏会には、毎年全国から多くの人が参加していて、様々な交流が生まれています。鳴門に来たことがきっかけとなって被災地に行くことになった群馬県の合唱団の女性の話を紹介します。

 また2018年には第九の国内初演から100年を迎えます。
鳴門ではもうすでに100周年に向けた取り組みが始まっています。またドイツとの間では、合同演奏会の話が持ち上がっています。

 NPO法人鳴門「第九」を歌う会が、第九の交流の担い手として積極的に活動する様子をお伝えします。




2011年11月21日〜2011年11月27日放送
制作局  宮崎放送 ラジオ営業制作部 仮屋幸一郎
サブタイトル 日之影町大人歌舞伎〜農村歌舞伎が繋ぐ絆〜
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 宮崎県北部の山間の町・日之影町。
町のシンボル「青雲橋」から西に入った所に、大人と書いて”おおひと”と読む地区があります。
この地区に400年以上の歴史がある農村歌舞伎、県の無形民俗文化財に指定されている大人歌舞伎が、毎年秋に上演されています。

 歌舞伎の衣装・小道具なども代々受け継がれており、専用の歌舞伎の館という舞台もありました。歌舞伎役者の口上が聞こえてくる〜秋の風物詩でもあります。

 夜に上演されるもので、虫の音も効果音的な役割をし、時間がゆっくりと流れる感覚も味わいました。また、今回、町を離れていた方が歌舞伎のお手伝いの為戻ってこられており、その方に故郷の思いなども伺えました。
 
 また、客席には、50年程前に役者として舞われていた方も何人かいらっしゃり、時折、目を閉じられて、役者の口上に耳を傾けていらっしゃいました。また、小学生・中学生の姿も見られ、真剣な眼差しで、舞台を見ている子供もおり人が感覚や姿、想いなどで繋いでいく「伝承」というものが見た様な気がしました。



2011年11月14日〜2011年11月20日放送
制作局  長崎放送 ラジオ局制作センター 松尾千代
サブタイトル 阿蘭陀船の数え歌〜白秋が見たNagasaki
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 北原白秋、山田耕筰のゴールデンコンビによる数多くの曲の中に、長崎を舞台にレコードが発売されたのは昭和8年。当時小学生くらいの子どもが歌っていたとしたら現在80代の方が知ってるはずである。

 しかし、その曲は戦争がきっかけで、敵国の言葉が入っているため歌われなくなり長崎の地からも忘れ去られていった。

 長崎の老舗洋菓子店の梅月堂の本田邦子さんはずっとこの曲を求め、70年の時を越え再会することが出来た。再び甦った白秋の詞から、白秋の眼に当時の長崎はどのように映ったのだろうか。

 探すにつれ、他にも歌われ、レコードになっているものもあった。現在、本田さんを初め、宮川さんらは、長崎の童謡として歌われることを願い、行動を起こしているところである。




2011年11月07日〜2011年11月13日放送
制作局  和歌山放送 報道制作局 報道制作部 花井 歩高
サブタイトル 醤油発祥のまち、湯浅
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 毎日の食卓に欠かせない、しょうゆ。

何気なく食べてますが、紀州・和歌山が発祥なのをご存じでしょうか。鎌倉時代、由良に禅寺の興国寺を開いた法燈国師が中国から金山寺味噌の製法を伝えました。その製造過程で、上澄みから出た汁を味わってみたことがしょうゆのはじまりとか・・・。

 熊野詣での宿場町、海上交通の要衝であった湯浅の古い町並みは、「重要伝統的建造物群保存地区」として町歩きを楽しむ観光客も増えてきています。そこにはいつもしょうゆのあまい薫りが漂います。

 ラジオから香りは出ませんが、しょうゆ蔵に入って一緒に杉桶をまぜる気分に浸ってくれればと思います。なお、湯浅はシラス漁も盛んです。出来たての釜揚げシラスをごはんにたっぷり載せて手作りのしょうゆに梅干しを・・・これは和歌山で味わって欲しいですね。


 



2011年10月31日〜2011年11月06日放送
制作局  新潟放送 報道制作局 ラジオ制作担当 高坂元己
サブタイトル  異郷の灯火
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・

 

 原発事故で福島県南相馬市を追いやられた酪農家 黒木正三さんは、福島県内の友人宅に1ヶ月滞在した後の4月半ば、飼い犬のモモを連れて新潟市の避難所にやって来ました。

ふるさとに戻れる見通しが全くたたない中、異郷の地で働く黒木さんは、どんな気持ちで毎日を送っているのだろうか?それを知りたくて取材を始めました。

 そこで・・・見えてきたものは、冗談を交えながら黒木さんを励ます職場の仲間やスポーツ仲間の存在。そして黒木さんの酪農への想いでした。

 番組の性格からは少し離れるかも知れませんが、黙々と前向きに生きるひとりの人間を描きたかった。それが制作意図です。



2011年10月24日〜2011年10月30日放送
制作局  西日本放送 営業局ラジオセンター 湯浅直子
サブタイトル 100年の歴史 〜動く電車博物館
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 今年開業100周年を迎えた琴平電気鉄道。通称ことでん。

 この”ことでん”は昔から関東、関西、九州など全国各地から電車を譲り受けているという事で、鉄道ファンの間で注目されている四国・香川の私鉄です。

 通常車両の耐用年数は35年ほどだそうですが、香川にやってきた車両たちは丁寧に修理・点検され、新たな人生を送っています。

 その中には大正生まれの80歳を超える車両もあるんです。
”ことでん”でたくさんの車両と向き合ってきた鉄道マン山下良吉さんや、”ことでん”を見に来た鉄道ファンの方の声には愛が感じられます。

 電車の音と皆さんのお話振りで、穏やかな讃岐の様子を感じながら、少し旅した気分を味わっていただければ幸いです。



2011年10月17日〜2011年10月23日放送
制作局  IBC岩手放送 ラジオ放送部 宮崎 格
サブタイトル お値段なんと1本100万円 伝統の南部箒に込められた想い
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 岩手県九戸村、県北に位置するこの村では、農閑期に日用品をつくり生活していました。

この日用品の中から南部箒をつくる職人が生まれました。ホウキに使われるほうき草からほうき作りまですべて自分達で行う南部箒は、高いものだと1本100万円になるという。

 ホコリやゴミが驚くほどよくとれるという南部箒、その秘密はこの地域でしかとれないほうき草にあった。

 日本全国のデパートで催事を行っているので見かけた人は是非手にとってその性能をお試し下さい。



2011年10月10日〜2011年10月16日放送
制作局   ラジオ福島 編成局放送部  山地美紗子
サブタイトル 幸せな春を願って・・・会津の縁起物「初音笛」
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 会津の民芸品「初音笛(はつねぶえ)。」

竹と糸だけの素朴で小さな笛が出す、鶯そっくりの音色に驚きました。どうしたらきれいな音が出るのだろう。そのようなことから取材は始まりました。

 鶯の音色に、春を待ちわびる人々の思いがつまっています。
この笛を元旦に吹き鳴らすことで、福を招くとされ、以前は笛を吹いて売り歩く方がいたといいます。

 ところが近年は、初音笛を見かけることがほとんどなくなってしまいました。現在の作り手はただ一人。

 82歳の山田さんの工房で作る姿、思いを取材しました。



2011年9月12日〜2011年9月18日放送
制作局   福井放送 ラジオセンター  吉川圭一
サブタイトル 僕たちのメロディ〜たけだの響(ひびき)
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 福井県の北東部、石川県との県境にある坂井市丸岡町竹田地区。
市街地より10キロほど離れた自然に囲まれた集落です。

 かつては賑わいをみせた集落も過疎化が進み2010年この地区の中心的存在だった竹田小学校が休校となりました。

 休校式で子ども達が歌ったのは「僕たちの景色」
子ども達から寄せられたメッセージカードを基に地元出身のシンガーソングライター ヒナタカコさんが作ったオリジナルソングです。

 歌詞にはしだれ桜・竹田川といった地域を象徴する景色のほか、地域をあげて取り組むテニスや校庭の風景など学校の日常が織り込まれています。

 涙の休校式が終わり子どもたちは近隣の大きな学校に旅立ちました。それでも「僕たちの景色」のメロディーは竹田地区に流れ続けています。この春、24本パイプが「僕たちの景色」を奏でるメロディーチャイム・たけだの響(ひびき)が完成しました。チャイムにはふるさとを大事にして欲しいという地域の皆さんの想いがこもっています。

 山里に響くメロディーはいつまでもふるさとを見守りつづけます。



2011年9月05日〜2011年9月11日放送
制作局   東北放送 ラジオ局制作部  伊香由美子
サブタイトル あの井戸のまわりで
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 仙台市中心部から車で20分ほどの若林区下飯田。
集落に一つだけの商店「フードショップ茶屋」の手押しポンプ式井戸の周りはまさに井戸端会議。入れ替わり立ち替わり人が訪れます。
近所の人、子ども、そして震災の復旧にあたる作業員の姿も。
井戸の周りで、今もあの日のことが語られます。

 下飯田は海岸から4キロ。3月11日には津波が到達し、人々の日常を奪いました。水も電気もない、食料も調達できない一ヶ月も続く混乱の中、小さな商店には市場でやっと仕入れた食料品が並び、井戸からは水が湧き続けました。

 落ち着きを取り戻した今、井戸のそばで涼しげな水音を聞いていると、
「お茶飲んで行って」「私が作ったクッキーがあるよ」とみんなが声をかけてくれます。

 こんなほっとするような、懐かしいような場所に出会えることが、今は心から嬉しく、感謝の思いです。




2011年8月29日〜2011年9月04日放送
制作局   北陸放送 ラジオ局放送部  川瀬裕子
サブタイトル 能登に響くジャズ〜被災地から音の恩返し
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 石川県の能登にある七尾市では、毎年夏のジャズイベント、
「モントレージャズフェスティバル イン 能登」が開催され、全国からジャズファンが訪れます。

このイベントは世界3大ジャズフェスティバル開催地であるアメリカ、モントレー市と七尾市の交流から始まったもので23回目です。
単にステージを楽しむだけではなく、「ジャズの普及と教育」をテーマに中学生や高校生がプロミュージシャンから指導を受ける機会も設けています。

 今年は東日本大震災の被害にあった東北から3校が招待されました。中でも閖上中学校吹奏楽部は、近江町市場青年部から贈られた金管楽器で元気な演奏を聞かせてくれました。




2011年8月22日〜2011年8月28日放送
制作局   静岡放送 ラジオ局制作部  山中貴弘
サブタイトル 歌声よ響け!SLおばさん
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 静岡県島田市の金谷駅と、南アルプスの玄関口でもある川根本町(ほんちょう)の千頭(せんず)駅とを結ぶ大井川鐵道の鉄道路線があります。
 SLの旅を、さらに想い出深いモノにしてくれるのが「もてなし車掌」こと通称「SLおばさん」。「SLおばさん」の仕事は客をもてなすこと!
マイクを片手に、歌やハーモニカでお客さんを盛り上げています。

 「SLおばさん」を務めるのは、「大原ひで子」さん(67歳)。若い頃、バスガイドになる事が夢だった大原さんは「乗客の笑顔が見たい」と、
「もてなし車掌」の道を選びました。

 人気のSLは一便の乗客数だけでおよそ500人!
それでも持ち前の明るさとハーモニカでお客さんの心を掴んでいます。

(48歳の時に始めたこの仕事も19年のベテラン。今では大井川鐵道の名物になっています。



2011年8月15日〜2011年8月21日放送
制作局   山口放送 ラジオ制作部 大谷陽子
サブタイトル 92才のキミ婆ちゃん 切符の手売り50年
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



山口県宇部市。JR宇部線の草江駅は、駅員もいない、切符の自動販売機も無い、無人駅です。駅には、こんな掲示があります。『切符は、駅前の西村商店でお買い求めください。』

駅前の小さな商店で、50年以上にわたって切符の委託販売をしているのは、西村キミさん、92歳です。始発電車が来る朝5時から、日曜も定休日もなくお店を開けています。駄菓子や食料品、日用品などを扱って50年以上。1人でお店を切り盛りしてきました。

お店には、老若男女、ポツリポツリといろんな人がやってきます。100円を握りしめてくる近所の子ども。出勤前と後には必ず立ち寄る若者。毎日のようにやってくるお年寄り…。それは、駅前という場所だからだけでなく、50年以上変わらずお店に座っているキミ婆ちゃんがいるからです。初めてのお客さんが来ても、キミさんは必ず言葉をかけます。そこには、切符の手売りとともに、温もりがあります。

「お昼寝をしたくなりしませんか?」そんな質問に、「それもええけど、癖になるから。働かんにゃ、バチが当たる。」と、休む間もなくお店に出ます。激動の時代を生きてこられた女性の強さとたおやかさを教えていただきました。



2011年8月08日〜2011年8月14日放送
制作局   秋田放送 ラジオセンターラジオ制作部 鎌田智循
サブタイトル 叉鬼山刀(マタギナガサ)を打つ
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 秋田内陸縦貫鉄道は秋田県の内陸を南北に94.2キロ走るローカル線です。車窓から見える自然や田舎の風景は鉄道ファンをはじめ、多くの観光客を癒してくれます。

 今回私は沿線の中から阿仁地方を取り上げました。マタギの里として現在も観光地としてにぎわいを見せていますが、実際にマタギとして生計を立てる人は少なくなりました。
 それに伴ってマタギの必需品・ナガサと呼ばれる刀を作る鍛冶職人も減りました。マタギナガサを作る技術、そしてかつてマタギが生きた自然、そして人々の暮らしを残したいと思いました。


(取材こぼれ話)
鍛冶工場を訪れたので、どれぐらい近付けば良い音が録れるのか分りませんでした。職人の方に「まり近づけば服に穴があくぞ」と話をされて恐怖と戦いながらマイクを向けました。熱い音が届いていればうれしいです。




2011年8月01日〜2011年8月07日放送
制作局  琉球放送 アナウンス室 片野達朗
サブタイトル 夏に響く指笛
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 日本一早く訪れる沖縄の夏。

毎年多くの県民が注目する高校野球の窮状ではいくつもの指笛が鳴り響く。今回は音楽のシーンから高校野球の応援まで、沖縄では様々な場面で吹かれる指笛に注目した。

 春1回、夏3回の甲子園出場を誇る浦添商業高校の応援団を取材。
指笛係という、沖縄ならではのポジションについた3年生のインタビューを交えながら、球児達の夏を彩る「指笛」を紹介する。




2011年7月25日〜2011年7月31日放送
制作局  熊本放送 ラジオ編成制作部 高野泰宏
サブタイトル 金魚ぇー金魚
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 今回の主人公 浦島義弘さんは76歳。
8年前に青森県在の方が引退して以来、日本唯一の金魚のふれ売り師となりました。

 76歳とは思えない声の持ち主で取材のために一節やっていただいたところ、ご近所の方々が出てきました。

 浦島さんが実際に販売することはありませんが、「実際に売らんで声だけ真似ても、カラオケで売っているのと同じで心が入っとらない」
と話していました。

浦島さんの声は鹿児島水族館でも聞くことが出来ます。


2011年7月18日〜2011年7月24日放送
制作局  中国放送 RCCフロンティア 板倉由布子
サブタイトル 写真部の匠
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 写真部というと、文化部のちょっと地味な?イメージかも知れませんが、こちら庄原格致高校の写真部は例えるなら強豪野球部。
土日は撮影、平日はプリント作業にコンテストへの応募、撮影させていただいた方へのお礼の手紙も欠かしません。

 今年は写真甲子園出場はなりませんでしたが、全国高校総合文化祭で福島に行き、被災地も訪ねるそうです。

 人との関わりがちょっと苦手で写真部に入部してくる生徒に、あえて人を撮りに行かせる。
教卓では教えることの出来ない貴重な授業を、田村先生は23年間続けてこられたように感じました。



2011年7月12日〜2011年7月18日放送
制作局  青森放送 ラジオ編成制作 夏目浩光
サブタイトル 鮫神楽
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 3月11日の東日本大震災で青森県鮫地区も被災しました。
鮫地区は八戸藩の移出入港として栄えた街。
300年以上前から伝承されてきた鮫神楽という民俗芸能があり、毎年発表会を行っています。
津波被害があっても中止にすることはありませんでした。

 長年続いている鮫神楽も後継者問題には、関係者も頭を悩ませています。最年長81歳の細川富雄さんと、若手で期待されているそう前真さんの関係を取材しました。




2011年7月04日〜2011年7月11日放送
制作局  南日本放送 編成局ラジオ制作部 七枝大典
サブタイトル 鮎がつなぐ「ふるさと」
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 毎年6月1日は鹿児島県の「鮎漁解禁日」。
朝6時の花火を合図に多くの太公望が釣り糸を垂らしたり、
網を投げ入れたりして初夏の香りを楽しんだ。

 その鮎漁解禁で沸く街の一つが霧島市。
ここは全国でも有数の「鮎が遡上する街」です。
霧島連山から流れ込む天降川をはじめ、清流が今もたくさん残っています。

 この「鮎漁解禁日」に同窓会を開くという道場勝さん(68歳)。
「当時通った小学校・中学校は無くなってしまったけど、集まれば昔に帰れる。川の姿も変わってしまったけど、今も昔も鮎はそこにいる」
と語ります。

 鮎がつなぐ「ふるさと」や「仲間」を取材しました。



2011年6月27日〜2011年7月03日放送
制作局  山陰放送 放送制作部 山根伸志
サブタイトル 大自然に魅せられて大山に集う
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 中国地方最高峰・国立公園大山(だいせん)。
四季を通じて楽しめる自然の宝庫。長い冬を経て新緑の頃、
本格的な夏山シーズンを迎えます。

 散策中、偶然出会った俳句をたしなむグループ。
そのなかのおひとり、日本伝統俳句協会会員・中村襄介さん(66歳)
に大山で詠まれた句を披露していただきながら、みなさまの五感を刺激できればと思います。



2011年6月20日〜2011年6月26日放送
制作局  茨城放送 編成局 大内庸次
サブタイトル 潮来花嫁さんは舟でゆく
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 茨城県の南東部、利根川下流域に広がる水郷潮来は名前の通り水の郷。霞ヶ浦と利根川にはさまれた地形の特性があり、暮らしの中に水との関わりが色濃く反映されてきました。

 そんな中、通勤・通学などはもちろん嫁入りにも舟が利用されてきました。

現在はイベントとしての嫁入り舟になりつつありますが、その風情と娘船頭が漕ぐ魯舟の音は潮来らしさを象徴しています。





2011年6月13日〜2011年6月19日放送
制作局  北日本放送 報道制作部 熊野智元
サブタイトル カエルのうたが・・・。
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 今回は富山県内に生息する、この季節に声を聞くことができるカエルを取材し、その中でカエルたちが直面しているものについて考えてみようと思いました。

 カエルは生態系の中でちょうど中間にあたる生き物で、カエルたちがいなくなることは、生態系はもとより人間の生活にも影響を及ぼしかねない問題です。

 取材を通して、何気なく聞いているカエルの声も種類によって全く異なることに気付かされました。また、自然を相手にする取材がほとんどだったので、天候にも左右されましたし、夜中に山奥でひたすらじっと録音もしました。(カエルはものすごく警戒心が強く、近付いて収録するのが難しかった・・・)

おかげで5月だというのに虫に刺されまくりでした・・・。

 モリアオガエルは全国的には貴重なカエルですが、富山県内ではまだ比較的生息しているカエルでした。それよりもトノサマガエルが深刻で、一説では県東部からはほとんど姿を消したとも言われているそうです。収録できたのはラッキーでした。



2011年6月06日〜2011年6月12日放送
制作局  山形放送 報道制作局 制作部 門田和弘
サブタイトル 山形弁新幹線
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 彼女が歩くと社内の雰囲気ががらりと変わる。
こんなアテンダント見たことありません。

山形新幹線つばさのカリスマ車内販売員 茂木久美子さんは、JR東日本管内の車内販売員1300人の中で3人しかいないチーフインストラクター。その接客術には目を見張るものがあります。

 東京〜山形間を取材したこの日、東京駅を出発した瞬間からそこはもう山形県。「コーヒーはあっづいのとつったいのとどっちいいべ」というように山形弁が飛び交います。
山形の形は親しみを持ち、東京の方はもう旅行気分!

 しかもその彼女の繰り出す山形弁は自然体でとってもあったかいのです。

お客さんとの対話をお楽しみください。



2011年5月30日〜2011年6月05日放送
制作局  大分放送 ラジオ局ラジオ制作部 宮崎真由美
サブタイトル 親子でつなぐ伝統話芸〜活弁〜
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 大分県出身の活動写真弁士 麻生八咫さん(59)。
1998年に活弁界初の文部大臣賞を受賞した活弁界の第一人者です。

活弁とは、無声映画に独特の語りを入れる日本だけにある話芸。
まだ映画が活動写真といわれていた明治から昭和初期にかけて親しまれていましたが、時代と共に廃れ、現在、プロの活弁士はわずか10人ほどしかいません。
八咫さんは、活弁を新しい舞台芸としてよみがえらせたいという思いで、全国各地で活弁公演を行っています。

 実は八咫さんには子八咫さんという弟子がいます。実の娘でもある子八咫さんは、父に憧れ弟子入り。10歳の時に弁士としてデビューしました。
留学経験のある子八咫さが今取り組んでいるのが英語活弁。日本の伝統話芸を、若い世代や海外の人にも興味を持ってもらいたいという夢を持ち、海外でも活弁を披露しています。

 「活弁」という日本の伝統話芸の灯を消さないよう、さらには新しい文化としてより発展するようにと走り続ける麻生親子の姿を描きます。



2011年5月23日〜2011年5月29日放送
制作局  高知放送 報道制作局 ラジオセンター 越智義久
サブタイトル PANの学校
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 高知県の山間部、いの町上東地区は人口120人ほどの過疎の集落です。活性化どころか地域を維持していく為に、何かに取り組まねばと危機感を持った地元の人たちは、休校となった小学校の活用法を探っていました。

 その中で出会った人物が、小学校があった頃のイベントにつてを頼りに出演してもらった、大阪で活躍するプロのスチールパン奏者、
山村誠一さん。

 上東地区の風土を気に入った山村さんの提案で、スチールパンの演奏・制作を行う「PANの学校」が5年前に設立されました。
学校が開かれるのは月に1回。そのたびに山村さんは大阪から指導の為に訪れています。コンサートを見た人たちが生徒として集まり、さわやかな音色が山里に響きます。

 今回は地元の人が「PANの学校」に託した想いを描ければと思い、制作にあたりました。カリブ海の音ですが高知の山里にもなぜか良く合います。
ちなみに山村さんは上東地区に家を借りていて、引っ越すつもりと話しています。




2011年5月16日〜2011年5月22日放送
制作局  京都放送 ラジオ制作部 永田和美
サブタイトル 京の伝統工芸〜銀が奏でる音色 ものづくりへの思い〜
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・

 

京の伝統工芸の一つ、金属工芸。
江戸時代からこの技術を伝承する竹影堂を取材しました。

 金属といっても様々な種類があります。金や銅は素材そのものの価値が重要視される、手作業の付加価値が認められにくいなどという理由から竹影堂では主に銀を使用されています。
 この銀を加工する過程で様々な音が生み出され、一定のリズムを刻んでいきます。この音が熟練された技の証。音を聞くだけで商品のよしあしが
わかるんだそうです。

 そんな音が響きわたる竹影堂の工房の表では若手職人の活動の場にと立ち上げられたかざりや鐐があります。
お店では太陽がギラギラ照りつける夏でも、雪が舞う冬でも、
必ず実演販売をされています。物を作っている姿を見せて、その商品の物語を感じてほしいとの想いからされている販売方法です。

機械化が進む中でもあえて手作りに
こだわる、最初に立ち返る。
忘れかけていた”ものづくり日本”がそこにあるように感じました。
そして、私たち買い手自身もその物語に耳を傾ける努力をしなくては
いけないのでしゃないでしょうか。



2011年5月02日〜2011年5月08日放送
制作局  南海放送 ラジオ業務部 森山いくみ
サブタイトル 道後温泉「今」物語 時計台のカラクリおじさん
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 道後温泉の憩いの広場で11年間夜間ボランティアで、ガイドをしている安平賢三(やすひらけんぞう・70歳)さん。
夜、道後の町に行くと、カラクリ時計の下で、口上を述べながらガイドをしている安平さんをよく見かけます。

 なぜ夜に他のガイドさんはいないのに、この方だけガイドをされているのだろう?昔の警察官ぽい服装をしているこの男性はどういう方なのか?そういった取材対象者に対する興味がわいてきて、話しを聞いたのがきっかけです。

 番組の中では、安平さんのオリジナルの口上の他、ボランティアを始めたきっかけを支える家族の存在を紹介しています。

 この安平さんのガイドの声を、道後を象徴する「音」として制作しました。



2011年5月02日〜2011年5月08日放送
制作局  東海ラジオ 制作局制作部 北敏明
サブタイトル 120年余りの歴史に幕〜木曽川・日原(ひわら)の渡し船
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



愛知県と岐阜県の県境を流れる木曽川は、長さは日本で8番目、
流域面積としては日本で5番目の一級河川。
 この川の両側には、古くから両県を結ぶ交通手段として多くの渡し船があった。
しかし、橋梁の建設により次第に数は減り、今ではわずかに観光目的の渡し船を残すのみとなった。
 
 今年3月30日にまた一つ歴史の火が消えた。
河口からおよそ20キロの位置にある愛西市の日原渡船(ひわらとせん)。ここは江戸時代、名古屋城から高須松平藩(現在の岐阜県海津市)を結ぶ重要なルートの一つであった。

 この地域は旧八開村と呼ばれ、蓮根が特産物。
船をつかう蓮根農家の副業として、かつては、村の男の7割はこの渡し船の船頭をしていたという。昨今は12名の船頭が交代で、船外機をつけた船を運航していた。
 
最後の運航を前に、地元の歴史研究会有志がツアーを企画した。




2011年4月25日〜2011年5月01日放送
制作局  北海道放送 伊藤嘉章
サブタイトル 北に響く大地のメロディー 我ら農民オーケストラ
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 今回紹介するのは、北海道農民管弦楽団、
通称「農民オーケストラ」です。

北海道内の農家を中心に農業関係者で作る世界的にも珍しいオーケストラ。「農民こそ真の芸術家たりえる」という宮沢賢治の考えに共鳴する牧野時夫さんが、1995年に仲間とともに立ち上げました。現在の団員はおよそ70人。

 今回はこのオーケストラと出逢い、40年ぶりにヴァイオリンを手にした高橋幸治さん(74歳)を紹介しましたが、その他にも、往復9時間もかけて練習に来る団員、オーケストラに参加するようになって、農業試験場の職員から農家になった人など、様々な物語、熱い思いを持った人が参加しています。

 現在、北海道農業は大変厳しい状況にありますが、土と向き合い、音楽を愛する人々の心の充実を伝えられたらと思います。
ちなみに本編中に流れるクラシック音楽は、全て北海道農民管弦楽団の演奏によるものです。




2011年4月18日〜2011年4月24日放送
制作局  山梨放送 放送本部ラジオ制作部 若尾佳那
サブタイトル 竹炭で生き生き!セカンドライフ
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・


 
 山梨県の南部に位置する身延町。県内でも有数の竹の産地として
知られています。
この竹(孟宗竹)を使って地域活性化に貢献できないかと、仕事の一線を退いた高齢者のみなさんがたちあがりました。
「身延竹炭組合」です。
平均年齢73歳、現在32人が活動しています。
竹の炭「竹炭(ちくたん)」づくりを通しての町興しと、生き生き働く高齢者の皆さんの姿をお聞き下さい。

 竹炭には除湿と消臭効果があると言われ、竹炭を水に入れる、炊飯に使う以外にも、さまざまな商品が開発されています。
竹炭ロールケーキ、竹炭珈琲、竹炭うどんなど、見た目は真っ黒でびっくりしますが、味はとても「おいしい」です。




2011年4月11日〜2011年4月17日放送
制作局 RKB毎日放送 ラジオ制作部 金山宏美
サブタイトル 宝の川・黄金川の不思議
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 福岡県中央部にある田園都市・朝倉市を豊に流れる川「黄金川」。
この川で採れるノリ・川茸が工業金属のレアメタルを吸着するという
記事を目にしました。

 エメラルドグリーンに輝く川茸は宝石のよう。
日本中、何処を探しても、この「黄金川」でしか採ることができない川茸。今も昔も在り方は変われど、私たちに恵みをもたらしてくれています。

そんな不思議なエネルギーを持つ黄金川のお話です。




2011年4月04日〜2011年4月10日放送
制作局  文化放送 編成局制作部 吉野亜衣子
サブタイトル 東京スカリツリーの街・業平 変わりゆく景色
内容解説

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取材こぼれ話
など・・


 今回の取材では2つの老舗のお店に伺いました。
1つは50年以上続くパン屋さん「キムラヤ」。75才の二代目があんパン、チョコパンを目の前で作ってくれました。

 地震の事に話が及ぶと、自身が経験された東京大空襲の話をしてくださり、「日本は復興できたんだから大丈夫。」
と励まして頂きました・・・。
名物の「タワーデニッシュ」と「おしなり君パン」はもちろん、おススメの「半熟卵入りカレーパン」の美味しい事!家族に大評判でした。

 2つ目は、77年続くお城の形をした和菓子屋さん「森八」。
二代目に連れられ見学させてもらった工場には、ストリートダンサーでもある三代目がバンダナを巻いて「桜もち」を作る姿がありました。
代々続く「栗最中」とてもおいしかったです。(食べてばっかり!)

 脈々と続いていく確かな実力と、人の温かさにしびれ、将来絶対下町に住む、と心に決めました。
静かだった街が、とまどいながらも前向きに生きていく姿を伝えられたらと思っています。



2011年3月24日〜2011年3月27日放送
制作局  ラジオ関西 報道制作部 国広正夫
サブタイトル アローハ・マハーロで半世紀〜神戸のハワイアンミュージシャン〜
内容解説

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 「神戸には、きれいな山や海があり、ハワイの文化がぴったり」と、熱い眼差しでかたったハワイアンミュージャンの今崎陽吉さん67才がウクレレとハワイアン音楽に出合ったのは半世紀前の大学生のころでした。

神戸の音楽といえばジャズやサンバが浮かびますが、今崎さんは、30年前にハワイアンバンド「コウベ・ポートアイランダーズ」を編成し自身はウクレレとスチールギターを担当していて、アマチュアとはいえ、存在感ある活動で知られています。

今回、ハワイのそよ風が、神戸から少しでも届けばと、今崎さんには海と山が望めるスタジオでウクレレを奏でてもらいましたが、お話しと演奏の間、私の頭の中にはずーとワイキキビーチでした。
「マハーロ」






2011年3月24日〜2011年3月27日放送
制作局  信越放送 ラジオ局編成制作部 中島拓生
サブタイトル 信州真田の黄門さま〜笑劇団真田〜
内容解説

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取材こぼれ話
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 信州上田市街地から菅平高原へ向かう途中、標高約800mの
中山間地域にある真田町長の真田自治会。
この地区には地元の有志が集まりお年寄りに喜んでもらおうと活動する素人劇団がある。その名も”笑劇団真田”

 農閑期の終わりに春の風物詩として、地区の公民館主催の敬老会でオリジナル脚本の時代劇「水戸黄門」を披露している。

 地域の縦のつながりが希薄になる昨今、この地区にはまだまだ温かな気持ちが溢れている。
過疎化、高齢化が進む集落独特の高齢社会対策ではないかと感じた。



2011年3月17日〜2011年3月20日放送
制作局  和歌山放送 報道制作局編成制作部 花井 歩高
サブタイトル 里山にも優しい 竹で作ったスピーカー
内容解説

制作意図
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 2月下旬。温かい和歌山市内では26年ぶりという積雪を観測した。
交通が混乱する中、鉄道の遅れの原因の多くが「倒竹の影響」という。そんなに沿線に竹が茂っていただろうか。疑問がわいた。

 そんなとき、竹で作ったスピーカーづくりに取り組む人たちのことを思いだした。竹スピーカー。
最初聞いたときは、手作り志向の、ちょっとした「お遊び」的なものかと思った。実際に聞き、その音色に驚いた。ジャズライブのトランペットやヴォーカル。それぞれがまるでここにいるかのように響く。無指向性のそれは部屋のどこにいても心地よい響きを得られるという。

 和歌山市で電器店を営む梅田寛さんは、かつてオーディオメーカーでスピーカーの設計をしていた。2年前に友人とともに竹林整備を手伝った際、「何か使えないか」とスピーカーづくりを思いついたという。
 その後、オーディオ愛好家らとともに競うように改良を重ねてきた。
最新機が発する音は「当初は考えられなかった領域に来た」そうだ。

 取り組みが知られるにつれ、愛好家だけでなく、竹林の所有者らも竹スピーカーづくりの輪に加わるようになった。里山保全を前面に出すほどには取り組んではいないと謙遜する梅田さん。その取り組みは静かだが着実に広がりを見せている。



2011年3月10日〜2011年3月13日放送
制作局  新潟放送 報道制作局情報センターR制作担当 熊谷春香
サブタイトル  港町新潟に咲く古町芸妓
内容解説

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 古町芸妓(ふるまち・げいぎ)は、新潟市の繁華街・古町で、
200年以上の歴史を持つ芸者さんです。

 普段安い店でしか飲めない私にとって、芸妓さんは雲の上の存在。
宴席(お座敷と呼びます)はもちろん、男子禁制の楽屋などにおじゃまできたのは本当に貴重な経験でした。

<こぼれ話>
女子だけの楽屋はまさに「女子高の部室」。
芸妓さんの間で大人気の東方神起が私も大好きなので、取材の合間にわいわいおしゃべりさせて頂きました。
(ナレーション担当の近藤アナも実は大好き。不思議な偶然でした)




2011年3月03日〜2011年3月06日放送
制作局  四国放送 ラジオ編成制作部 三浦審也
サブタイトル  マチ☆アソビに行こう〜地方を元気にするアニメパワー
内容解説

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取材こぼれ話
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 徳島市で一昨年から定期的に開催されているアニメイベント、
「マチ☆アソビ」を紹介します。

中心市街地全体をステージとするユニークな取り組みによって、活気づく町の様子をお聴きください。

「徳島市でアニメイベントをやる」と聞いた時は驚きました。
いくらアニメが人気とはいえ、徳島で大規模なイベントが成立するとは考えにくかったからです。
ところがフタを開けてみると、遠く関東や九州からもアニメファンがつめかける大盛況。箱モノのイベントと違い、街を舞台にする独自性が、面白いモノ好きのアニメファンにウケたのかもしれません。

 ゲストの豪華さにも毎回驚かされます。
「ええっ、マクロスの監督が来る?」「プリキュアの声優がロープウェイのアナウンスを?」「ガンダムの制作会社の社長さんが、なぜ徳島に?」
業界の方々にとっても、このようなイベントは新鮮らしく、毎回東京からやって来る人もいます。

 地元商店街では、コスプレイヤーにお茶を出すなどイベント参加者と交流する事も多いとか。古くからお遍路さんをもてなしてきた「お接待」の精神も、人気の秘密なのかも知れません。



2011年2月24日〜2011年2月27日放送
制作局  長崎放送(NBC佐賀) 放送部 武富茂
サブタイトル  恵比寿、化け猫、河童伝説で町おこし
内容解説

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 佐賀県佐賀市の中心部は、化け猫騒動、河童の伝説が伝わる鍋島36万石の城下町です。
また、恵比須像が多く、一つの町としては日本一を誇ります。
そんな、恵比須、化け猫、河童と佐賀に残る歴史を活用して、夜な夜なナイトウォークツアーが去年の春から行われています。

決して派手ではありませんが、商店街の商店主の方々を手作りの割には、参加者のアンケートによると満足度9割以上で、葉隠れ武士の魂を現代に伝えるお侍さん、地域で生活する何気ない猫たちもナイトウォーキングを盛り上げます。

 番組では、お金をかけずに地元に伝わる伝説、歴史、地域猫を生かした町おこしの風景を伝えられれたらと思い制作しました。
 



2011年2月17日〜2011年2月20日放送
制作局  ラジオ福島 編成局 放送部 手塚伸一
サブタイトル  引け!引くんだ!!大俵
内容解説

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 毎年1月14日に行われる会津坂下町の「初市・大俵引き」は、何と言っても主役の「引き子」達。

彼らの思い、気合い、おたけびを全編を通じて感じて頂ければと思い、制作しました。厚着をしていても寒くて身を縮める中、下帯一本で堂々と5tもの重さがある大俵を引き合う姿が伝われば幸いです。

 始まる前は下帯一本となるとふるえていた引き子が、終わった後には体から湯気を出しながら笑顔だった事が忘れられません。



2011年2月10日〜2011年2月13日放送
制作局  福井放送 ラジオセンター 越桐清司
サブタイトル  元旦初打ち”音に聞く鍛冶場の力”
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
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 福井県越前市の山あいに位置する余川町は、700年の歴史を持つ、越前打刃物の産地です。
ここでは毎年元旦の午前零時から初打ちの行事が開かれています。

 白装束の鍛冶職人たちが赤々と燃えた鉄の棒を大きな金槌で打ち形を整えていきます。親方が打ち、子方が相槌を打つという作業は、動力がなかった時代の古式ゆかしい伝統的なものです。

 日本各地に多く存在していた鍛冶職人は、刃物の大量生産と農業の機械化によって昭和30年代から激減しました。
文部省唱歌として愛唱されていた「村のかじや」も昭和60年に音楽の教科書から姿を消しました。

 今では元旦にしか聞くことのできなくなった昔懐かしい鍛冶の音は、観光に訪れた人たちを魅了しています。雪が深々降りつもる中、行われている越前打刃物の初打ちは地区の名工達が伝えている、
冬の風物誌です。




011年2月03日〜2011年2月06日放送
制作局  西日本放送 営業局ラジオセンター 池本恵津子
サブタイトル  南向きの終の住処で
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
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香川県の西部 三豊市詫間町の荘内半島は、瀬戸内海が見渡せ日当たりのいい穏やかな気候の地です。18年前、この地を気に入り大阪から移り住んだ木本あつしさん 81歳がいます。

 木本さんが名前も風土も知らないここに住むことを決めたのは、2つの趣味が大きく関係しています。
 1つは、小学2年生から続けている「園芸」。大阪では霜との戦いで植物を育てる苦労を体験しました。荘内半島は、海から吹き上げる風で霜が降りない土地。さらにお家を南向きに構えることで、燦燦と降り注ぐ太陽の恵みを利用して現在も品種改良を行っています。

 もう1つは、フィルムカメラでの撮影。育てた植物を捕らえるだけでなく、荘内半島の海の表情や鳥たちの会話、瞬く天体などの一瞬一瞬を写真に収めます。撮影のためなら時間も労力も惜しまない木本さん。自分らしい写真を求めて撮り続けています。

 木本さんのみなぎるエネルギーは、自然と歩調を合わせるからこそ得られる力なのかもしれません。



011年1月27日〜2011年1月30日放送
制作局  東北放送 ラジオ局制作部 伊香由美子
サブタイトル  城下町のちゃっこい豆腐屋
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
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 デパート、オフィスビル、マンションなどが立ち並ぶ仙台の中心部で、なつかしい豆腐の行商が始まりました。
ラッパを鳴らして町を行くのは、130年の老舗、上村豆腐店の4代目社長、上村修治さん42歳。

 地方都市の例にもれず仙台も、郊外に大型スーパー、ショッピングモールができ、中心部で商売をしていた店が姿を消しつつあります。
上村豆腐店のある仙台市中心部では、足が不自由になり買いものに行けない、仕事が忙しく遠くまで買い物に出かけられない、
といった声も聞こえています。

 130年の商売を支えてくれたお客様への恩返しがしたい、
という思いから夕方からスタートする行商の様子に同行すると、
「ありがとうね」「よいお年を」など、物を売る人と買う人の言葉の
やりとりが温かかったのが印象的。

多くの車が行き、コンビニエンスストアが立ち並ぶ大通りから一歩入ると、ラッパの音が鳴って人が集まる、そんな風景が加わった仙台をまた好きになりました。

 


2011年1月20日〜2011年1月23日放送
制作局  北陸放送 ラジオセンター 川瀬裕子
サブタイトル  兼六園のエンターテイナーを目指して
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
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 金沢を代表する観光スポット「兼六園」。

園内を案内してくれる「兼六園ガイド」は、個性も様々です。
昭和31年に案内業が許可制になってからガイドとして活躍するのは女性のみでした。

 そんな中、昨年初の男性ガイドが誕生し、話題となっています。
目立つのは男性だからという理由だけではありません。
ユニークなガイドぶりはもちろん、メイクもバッチリ、ネイルケアもしているという外見も注目を集めています。
なぜそこまでやるのか?

 彼が目指しているものが、兼六園という定番観光地に違った輝きをもたらしそうです。



2011年1月13日〜2011年1月16日放送
制作局  静岡放送 ラジオ局制作部 山中 貴弘
サブタイトル  名曲が生まれた滝
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
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 静岡県伊豆市修善寺。伊豆半島には、観光名所になっている数多くの滝がありますが、地元の人しか知られていない滝がありました。  
高さ105メートルもある「旭滝(あさひだき)」。 
日本で二番目に高さのある滝なのですが、知られていない理由とは?  
 観光地・伊豆でも知られていない幻の滝「旭滝」ですが、実はこの滝から生まれた名曲があるのです。それは、尺八の中では有名な「滝落ちの曲」。           

 江戸時代、旭滝のふもとには瀧源寺(ろうげんじ)というお寺がありました。尺八を吹きながら諸国を行脚する虚無僧は、名曲のふるさとでもある旭滝を訪れては瀧源寺に寝泊まりしていたそうです。

 月日は流れ、瀧源寺と虚無僧の姿は消えてしまいましたが、この土地で生まれた名曲を後世に残そうとしている方がいました。一年に一度、旭滝を前に「滝落ちの曲」を吹くというのです。 虚無僧がこよなく愛した名曲「滝落ちの曲」が、旭滝を前に蘇ります。  
     
                 


2011年1月11日〜2010年1月18日放送
制作局  山口放送  ラジオ制作部 大谷陽子
サブタイトル  炭焼きの灯を守って
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
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 緩やかな山に囲まれた盆地が広がる、山口県下関市菊川町。
山裾に、今も一軒だけ、炭焼きを仕事にしている家があります。
炭を焼くのは山岡トキ子さん、83才。たった一人で、炭焼きの窯を守っています。

 33才で夫に先立たれてから50年。男性でも厳しいと言われる山の仕事を生業に、女手一つ、3人の子どもを育て、家を守ってきました。

「生涯貫ける仕事を持てたことが誇り」と語るトキ子さん。

 炭焼き職人という仕事だけでなく、昭和の時代を生き抜いた女性の強さを「風物詩」として伝えたい・・・。
その強さを見習いたい思いで取材させていただきました。
そこで待っていたのは・・・、トキ子さんの炭で焼いてくださった小さなサツマイモにトウモロコシ。サツマイモのねっとりする程の甘さと、炭の温かさ(というより熱い!)、そしてトキ子さんの笑顔に、心ほぐされました。

 継続は力なり・・・コツコツ真面目に生き抜いた先に幸せがあることをトキ子さんはその生き様で教えてくださいます。





2010年12月30日〜2011年1月02日放送
制作局  秋田放送  ラジオ局ラジオ制作部 鎌田 智循
サブタイトル  冬の味覚・やっぱりココがおいしいネ!
内容解説

制作意図
内容概要
取材こぼれ話
など・・



 秋田県ではセリを葉っぱから根っこまで全て食べます。
鍋から立ち上る湯気とともに広がるみずみずしい香りとシャキシャキした食感・・・。秋田の鍋料理には欠かせない名わき役です。

 県内最大の生産地・湯沢市三関では冬の厳しい寒さの中、セリの収穫が続きます。奥羽山脈から流れてくる伏流水と秋田の寒さに育まれた三関のセリ。

 冷たいセリ田に並ぶ青々としたセリは口に入れた瞬間、冬の音を奏でます。
シャキシャキ・・・。冬の味覚を耳でも味わってください。

<取材こぼれ話>
セリは、柔らかくてまとわりつくような泥の田んぼで育ちます。
なれないゴム長と田んぼから抜けない足。転んで、泥だらけになってマイクを向け続けました。
奥羽山脈から差し込むオレンジ色の日差しで、紫色になった朝靄の中で、緑色に光るセリはとてもきれいでした。